ECサイトにコンビニ決済を導入するメリット

ECサイトにコンビニ決済を導入する最大の理由は、
何らかの理由でクレジットカード決済を選択できない、またはしたくないお客様からの受注を逃さないことです。

コンビニ決済を導入後、売上が一気に数十%成長した事例もございます。

商材やサイトによりますが、クレジットカード決済が用意されているサイトでコンビニ決済も選択できる場合、コンビニ決済が選択される割合は１５％〜２５％のレンジが多いです。
このうちの一部は、決済方法がクレジットカードだけではそのサイトでの購入を諦めた方も含まれる可能性があり、直接的な売上向上への貢献が望めます。

同時にコンビニ決済の本質的な課題として、
・決済完了通知が来るまで、商品の発送を保留するコスト
・コンビニ決済期限を過ぎても結局入金がなく失注するコスト
は想定しておく必要があります。

KOMOJUコンビニ決済とは？

KOMOJU（コモジュ）コンビニ決済とは、Shopifyでコンビニ決済を実現する唯一の方法です。
注文金額の2.75%がKOMOJUに支払う決済代行手数料となります。

KOMOJU アカウントを作成し、ShopifyとKOMOJUをShopify管理画面から連携させ、その後のKomojuの審査に通れば、利用開始できます。

売上の入金サイクル

売上の入金は月末締め翌月末払いで行われます。
売上金は決済手数料、入金手数料を差し引き、申請時に登録された銀行口座へ振り込みます。

KOMOJUと、運営会社のDegicaについて

KOMOJUは吉祥寺本社の Degica（デジカ）社によるサービスブランド名です。
Degica社は「グローバルなマーケットへの架け橋に。」という理念のもと、Steam日本版の運営、VRヘッドセット「HTC Vive」の日本向けサイト運営など、海外企業の日本ローカライゼーションで実績を積んでいる日本企業です。

連携方法・注意点

KOMOJUコンビニ決済とShopifyの連携方法については、公式サイトをご覧ください。

Shopify でコンビニ決済 - 公式マニュアル

本記事では、設定以外の注意ポイントについて解説します。

お客様への支払い金額の伝え方

コンビニ決済手数料はデフォルトではShopifyの支払い金額表示画面やメールに出ませんので、そこを表示させるためのアジャストメントが必要となります。

具体的な方法については別途記事を作成予定ですが、ご質問ありましたらお問い合わせください。

コンビニ決済注文の返金について

クレジットカード決済の場合の返金はシンプルで、決済したクレジットカードに直接返金が可能ですが、コンビニ決済の場合はそうはいきません。
Shopify側でオーダーのキャンセルや返金をしても、KOMOJU側は自動に返金扱いとなりませんので、返金はKOMOJU側での作業が必要です。

Komojuの仕様としては、Komoju管理画面で返金する注文者の銀行口座情報を入力し、Komojuが振込を代行します。これに関わる手数料は1件1,500円です。
また、受注金額は注文者に返金されますから、それは事業者への次の支払いからも控除されます。

KOMOJU管理画面内の受注詳細ページの右上に返金ボタンがあり、そのボタンをクリックするとこのポップアップが出現しますので、ここから返金処理を進められます。

Draft Order作成時には未対応

Draft Order作成時には、クレジットカード払いの請求書を送ったり、代金引換が設定されていればそれを選択することは可能ですが、KOMOJUコンビニ決済の選択には未対応です。

KOMOJUコンビニ決済の現状の課題

Google Analyticsでのコンバージョントラッキング

現状、コンビニ決済が選択された注文でのGoogle Analyticsでのコンバージョントラッキングには未対応です。Shopifyのレポート画面には正常に表示されます。

トラッキングできない理由は、ユーザーがKOMOJU決済のサンキューページに到達後、Shopifyのサンキューページに戻らずブラウザタブを閉じてしまうからで、この限りはShopify側のサンキューページに仕込んであるGoogle Analyticsのトラッキングコードが発動せず、トラッキングができません。

この対応はよくあるリクエストのようで、現在解決方法を検討中とのことです。

お客様に請求するコンビニ決済手数料の管理画面内での表示