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  2018年04月20日    

徹底比較!Shopifyで連携可能なオンライン決済サービス

ShopifyでEC店舗を運営する上で、オンライン決済サービスの導入は必要不可欠です。今回は、国内で利用可能な決済サービスプロバイダーの中で、どれを使えばよいか迷っている方のために、各社の特徴を徹底解説します!

Shimpei

Shopifyで利用可能な決済手段

Shopifyでは、国内あるいは越境ビジネスを促進するために必要不可欠な、あらゆる決済手段が整備されています。国内では、Paypal Express Checkout/Stripeなどのオンラインサービスプロバイダーや、国内で需要の多いコンビニ支払いに対応したKOMOJU・コンビニ決済も利用可能です。多くの決済手段が設けられているのは便利ですが、一方で、自社にとりベストなサービスはどれか迷う要素にもなります。
今回は、これからShopifyを利用して事業を開始しようとしている方や、既に開始しているがどの決済サービスを使うべきか迷っている方のために、Stripe・Paypal・Amazon PayとKomojuコンビニ決済サービスを徹底比較します!

主要決済サービスプロバイダー比較

同じ決済サービスプロバイダーでも、手数料から返金時の取り決めまで、多くの違いがあります。以下に各社のサービス概要を整理しましたので、確認してみましょう。

主要決済プロバイダー比較
Stripe(Applepay含む) Paypal Express Checkout Amazon Pay Komoju コンビニ決済
手数料 3.6% 3.60%+40円。海外は3.90%+40円(*1) 4.5%(デジタルコンテンツ)、4%(それ以外) 2.75%(*2)
対応ブランド Visa / MasterCard / American Express等 Visa / MasterCard / American Express / JCB / Diners等 Visa、MasterCard / American Express / JCB等 N/A
国内法人が利用可能な通貨 130通貨以上 100通貨以上 日本円のみ 日本円のみ
支払いを受け取れる通貨 135通貨以上(*3) 22通貨 日本円のみ 日本円のみ
受け取り周期 週1回 出金作業をしてから最短3営業日 初期設定で14日周期。最短1日に設定可能 月末締め翌月支払い
1取引の限度額 各通貨共通で8桁の金額まで 100万円 100万円 30万円
返金可能期間 無期限 無期限(*4) 無期限 N/A
返金時の、決済サービス側徴収手数料返金有無 返金なし(3.6%) 固定手数料(40円)以外は返金 全額返金 返金なし(2.75%)
返金時の、Shopifyによる取引手数料返金有無 全額返金 全額返金 全額返金 全額返金

(*1)金額によるボリューム割引あり
(*2)事業者から徴収。購入者は、コンビニで支払う時に決済金額に加えて185円の手数料を支払う
(*3)銀行振込時には日本円に換算されて入金
(*4)180日までは自身で返金操作可能だが、それ以降はPaypalに対応依頼が必要
当記事記載の情報は2018/3のものです。当情報は各社をリサーチして作成したもので正確性を担保するものでなく、あくまで参考情報としてご確認ください


比較結果から分かること

表から多くの示唆を得ることができますが、概してStripe/Paypalは国内/越境ビジネス向けと言えます。Stripeは対応通貨数も多く、特に手数料が国内外で一律、かつ安いなことは事業者にとってメリットであると言えそうです。
一方Paypalは海外手数料が3.9%でStripeより高く、固定手数料もかかるため顧客単価が低い場合には手数料が負担になりそうです。ただ、ボリューム割引もあり対応カードブランド数も多いため、取引数/金額が増えたり取引対象も多く広がる場合、大きなメリットがあります。

AmazonPayは、上記2社と比較すると手数料は高めですが、返金時の手数料全額返金もあることに加え、何より国内でも多くの利用者がいるAmazon顧客がそのまま決済をできることが最大のメリットと言えます。現在は日本円のみ扱っているため、国内市場向けです。

Komojuコンビニ決済は他決済サービスとは全く毛色が異なりますが、何より国内でニーズが高いコンビニ決済をカバーでき、手数料も低い(購買者に手数料はかかりますが)ので、便利なサービスです。Stripeと同じく、返金時に手数料が返却されない点には注意が必要です。

結局どの決済サービスを使うべき??

各社の手数料等、数字面での特徴はわかりましたが、採用する決済サービスプロバイダー検討の際には、それらに加えて、ターゲットとなる顧客属性やブランドの方向性を考慮に入れるとよいでしょう。
例えばPaypalは、カードと住所をPaypalに登録しているユーザーであったら、そのままその情報を利用して決済を行うことが可能です。通常必要な、店舗で商品選択→会員登録→決済情報入力フローが省略されるため、購入に関する障壁は低くなります。先述しましたがAmazonも同様で、Amazonユーザーは、煩わしい決済情報入力などをせずに簡単に商品を購入できます。
一方Stripeは、決済情報入力などのUIがとてもスムーズで、事業者のブランドイメージにうまく溶け込ませる形で決済機能を導入させることができます。Komojuは言わずもがな、コンビニ決済を利用したい国内顧客にはとてもよいサービスです。
上記のように、手数料や返金時の仕組みなどに加えて顧客ターゲット層に鑑みて必要な対応通貨数なども考慮した上で、決済プラットフォームを検討するとよいでしょう。

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外資系コンサルティング会社を経てFlagship LLCにジョイン。web開発や、threedotfiveでの記事...



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外資系コンサルティング会社を経てFlagship LLCにジョイン。web開発や、threedotfiveでの記事作成を担当する傍らで起業計画中。

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